待ち時間が過ぎ、いよいよ本丸御殿が、見学できます。名古屋城の入場料は、500円です。入場料を払えば、本丸御殿まで見れます。本丸御殿に入るのには、30分ほど待ちました。
係員による荷物のチェックが、待っている間に有ります。背中にバックを背負ってる人は、お腹側に移すように指示されて、バックを担ぎ直していました。おそらく、背中に有ると建物に当ててしまう可能性があるからでしょうか?
背中にバックが有る場合は、無意識に建物に当てて傷つけてしまう。同じく、持ち込みでの傘は、入り口に置いておくことになります。
目次
本丸御殿の間取り
名古屋城本丸御殿>展示案内より引用
本丸御殿の間取りになります。入場は、右にある中之口部屋から入ります。
中之口部屋
見学が、スタートしました。まず通ったのは、中之口部屋です。この部屋は、家臣達によって使われていた玄関だそうです。また家老の詰所でも、あったそうです。見た感じは、裏口みたいな感じです。というわけで本丸御殿の見学は、裏口から入って玄関まで行くことになります。
こういう場所って音声案内ガイドが、よく設置されて有りますよね。私は、説明が欲しかったので、音声案内ガイドを借りました。案内板を読むより音声で聞くほうが好きです。音声案内ガイドは、100円で借りれます。案内板に音声案内ガイドを当てると音声案内が、ヘッドホンから流れます。
玄関
玄関は、本丸御殿を訪れた方がいちばん初めに、通される場所です。金地の障壁画が、飾られています。最初に入った入り口は、玄関ではありません。こちらの玄関は、正式な玄関なのですが閉まっています。玄関には、車寄せといわれる設備が付帯しています。車寄せと玄関を使えるのは、高貴な身分の方だけだったようです。高貴な人とは、将軍や公家か皇族でしょうか。
玄関には、一之間と二之間が有ります。どちらも虎や豹の絵が描かれていて(狩野派で徳川幕府のお抱え絵師が書いた)、圧倒されます。ですが、ここの格式はまだそんなに高くないそうです。部屋の格式を見るには、天井を見ると良いそうです。ここでは、一枚板が何枚も天井に敷き詰められていました。
表書院
藩主と来客や家臣との公的な謁見の場として、使われた場所です。花鳥・麝猫香(ジャコウネコ)が、障壁に描かれています。また少し豪華になりました。天井は、格子状になりました。
対面所
藩主と来客や家臣との私的な対面や宴席に使われた場所です。四季の風物や名所が、描かれています。威圧的ではなく、穏やかで落ち着いた場所です。
上洛殿
上洛殿は、三代目将軍の家光が上洛したときに作られた場所です。1634年に増築されたそうです。鷺之廊下を通って、上洛殿に向かいます。鷺之廊下は、上洛殿と対面所を繋ぐ廊下です。
すでに鷺之廊下でさえ、ちょっとありえないくらいに豪華になってきました。上洛殿の内部に入りました。天井は、漆塗りに変わりました。部屋が、6部屋ほど有ります。どの部屋も、すごい豪華です。
上洛殿の装飾は、「襖」「天井」「柱」などに、豪華絢爛な装飾や彫刻や金具などが施してあり、とても美しいです。「贅の限りを尽くした部屋」であり貴族や王様が、過ごすのに相応しい部屋です。私は、これに近い物を京都で見たこと有ります。大政奉還が、あった二条城です。
しかしながら、大政奉還の場所とは、完成した年代が違います。上洛殿は、新しく比べものにならないくらい綺麗で豪華です。相当な技術が、この建物を造るのに必要だったでしょう。やってくれましたよ、名古屋市は! 私は、是非とも天守閣も木造で復元してほしいと思いました。
下御前所
台所へ続く廊下を通って、入り口へ帰ります。さすがに、ここは藩主や将軍は、通らないんでしょうね。質素な造りです。下御前所は、囲炉裏や天井に煙り出しの設備がありました。江戸時代では、藩主の台所だと屋根付きの炊事場で、煮炊きできたんですね。
復元にあたっては、江戸時代の文献や戦争前の古写真、実測図など豊富な資料が残っていて、忠実に再現できたそうです。この復元に幾ら掛かったかは知りませんが、これは大変素晴らしい観光資源だと思います。400年前の築城当時のままに、蘇った美しい建築物を見れて、素晴らしい時間が過ごせました。
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